2013年9月30日月曜日

あり得ない!!水が逆流する、重力に逆らったイリュージョン!


皆さん、こんばんわ。
今回ご紹介するのは、映像にして初めて見えてくるイリュージョンのご紹介です。
既に色々なところで記事になっているかもしれませんが、
これは映像の原理を理解するのに、素晴らしい現象だったのでご紹介します。

さっそく映像をどうぞ!


こちら、Brusspopというイリュージョニスト集団が提供してるYoutubeでの映像です。
みなさんご覧の通り、水流が重力に抵抗して、水が止まってみえませんか?
これ、After EffectsやPhotoshopなど編集ソフトは一切使っていないのです。
普通じゃあり得ない水の流れに、戸惑うばかりですが、、

これは、ストロボ効果という現象を利用しているそうです。
仕組みは簡単です。
まず、水を流すためのホースをスピーカーで24ヘルツに振動させます。
その振動が伝わっている水を、フレームレート24fpsで撮影できるカメラで撮るだけです。
これによって、振動数とフレームレートが重なり、ファインダーを通して見ると、水があたかも止まって見えるというわけです。
そこで、このホースの振動を25ヘルツで振動させてやると、ゆっくりと水が流れ始めます。逆に32ヘルツで振動させると、なんと水は逆流しているかのように見えるのです。

このストロボ効果、一般の撮影時でも体験できるんですよ。悪い意味で。。。
というのも、みなさん蛍光灯下での撮影でちらつきを感じた経験はありませんか?
これは、フリッカー現象というのですが、こちらも蛍光灯の明滅回数とカメラのシャッタースピードの差によって起こるのです。
西日本と東日本では電源周波数が違いますが、それぞれに気を配っておけば回避できます。
例えば、東日本であれば電源周波数は50ヘルツです。撮影のフレームレートはそのままで、シャッタースピードを1/50か1/100にすれば点滅が同期して、フリッカー現象がなくなります。って事は、あの蛍光灯も実は細かいところでは点滅を繰り返しているって事にも驚きですよね。

それに似た現象で、今回のイルージョンもカメラのフレームレートに水の振動を合わせる必要があるんですね。

それにしても、不思議な現象って心奪われますよね。

この効果を利用したスポット映像が、実はあります。
オーディオ+ビジュアルアーティスト「JKD Collective」という集団の、初の映像作品が、このストロボ効果を利用した作品でした。



↑音楽専門チャンネルのスペースsyワーTV用に作られた60秒のステーションIDです。
そしてこちらがメイキング。

Making of Synchronized Drops from SPACE SHOWER TV on Vimeo.


こういう、発想や現象をいっぱいストックして、
ここぞ!というときに上手くアウトプットできると いいですよねぇ。

インプットは継続的に行っていきたいですね。
Saneyuki Owada でした。

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2013年9月26日木曜日

メルセデス・ベンツのマジックボディコントロールはニワトリをヒントにしている?


みなさん、こんばんわ。

バイオ・ミミクリーなるものをご存知ですか?
バイオミミクリーとは、生物の特性、機能を模倣し、私たちの生活に活用する学問のことです。
例えば、
新幹線はカワセミのくちばしを模倣して、
設計され空気抵抗を軽減したとか。

蚊の口を真似て、痛くない注射針を開発したりだとか。
巻貝を模倣した、PC用のファンだとか。
ハコフグの形状からヒントを得た、メルセデス・ベンツの車開発など。

生物界の中には、まだまだたくさん学ぶべきところがあるんだとか。

今回の映像は、むしろ逆で商品の性能を示すべく、動物の習性を利用したコマーシャルです。

まずは、ご覧ください。



メルセデス・ベンツが提供するマジックボディコントロールという前方路面の凸凹を認識して、四輪それぞれのクッション油圧を調整し、快適な乗り心地を実現する機能なんですが、
その例として、ニワトリさんを使って、上手く表現しています。
ニワトリのヘッドがブレず、しっかりと位置を維持しているところが、まさにマジックボディコントロールにぴったしなのです。

ですが、この表現手法、どこかで見た事があるなぁと思ったのですが、、

ありました。

以前、ご紹介した富士フィルムのX-S1というカメラの手振れ補正
コマーシャルと同じなのです!

どちらにせよ、着眼点が素敵ですよね。
ネタがかぶってはいるのですが、演出の仕方も違います。

表現のヒントはどこにでも隠れているということが、わかるコマーシャルでした。

バイオミミクリーにしても同様に、自然界の特徴が色々なところに活かされる可能性があるので、
何か煮詰まったときは外に目を向けてみるのもいいかもしれません。


Saneyuki Owadaでした!
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2013年9月17日火曜日

素材が命!ファストブランドで業績を上げるメキシカンフードチェーン。チポトレ!

こんばんわ。
みなさん、チポトレ メキシカングリル(Chipotole Mexican Grill)っていうチェーン店をご存知ですか?
最近、アメリカファストフード業界で業績を着々と上げるチェーン店の一つです。



そんな素敵チェーン店が展開するチポトレのゲームアプリのプロモーションビデオをご紹介します。
主人公はカカシ。NARUTOじゃないですよ。
ロボカラスが支配する人間用のフード業界で働かされている案山子が粗悪な材料と偽りのラベル表示にうんざり、そんな中で、自然で安心な食材とはなんだ?という問いかけに応えるべくアプリゲームの宣伝に繋がっていくこの映像、アプリゲームの宣伝にしては、本腰入れすぎている感じがありますが、まずはご覧下さい。


それにしても、なぜ業績が伸びているのか?新鮮な素材にこだわり、他のマクドナルドなどのファストフードチェーンとの差別化を計り、客単価が高く、価格競争にある負のスパイラルに陥っていない所です。

節約志向の高い客層ではなく、安全で良いものを食べたいと思う客層にターゲットを絞っているのです。そんな業態を
ファストカジュアルと言うらしいのですが、
ファストカジュアルとは、手の込んだ料理をセルフサービスで提供するビジネスモデル。つまるところ、普通のレストランで頂く料理を、ファストフードレストラン様式で提供するレストランなんです。

以前もこのブログ「初心に帰ろう。カンヌ広告受賞作品カンヌ広告祭でフィルム部門でグランプリを受賞したアメリカのメキシカンファーストフォード店 Chipotleの2分コマーシャルでも訴えていることです。




コンセプトがしっかり打ち出された広告は力を感じますね。
それにしても、最近はやはり消費にたいして、安かろう悪かろうという認知が上がってきたのでしょうか。外食業界では、食の安全は重要ですよね。

みなさんも、健康に気をつけてヘルシーライフをお送り下さい。
Saneyuki Owada でした!

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